図書室
労働組合は、今から200年ほど前、イギリスで誕生したといわれています。
その時代、大きな工場にたくさんの労働者が集まって仕事をするという働き方が生まれました。労働者たちは過酷な環境のなかでの労働を強いられましたが、当時はまだ労働条件に関するきまりやルールはありません。そのため、病気やけがをする者もたくさんいました。これでは労働者の不満はたまるばかり!
それであるとき、「パブ」というお酒を飲む店に集まった労働者のなかから、“みんなで少しずつお金を出し合って、困っている仲間を助け合う組織をつくろう!”という声があがりました。それが労働組合のはじまりです。
- [世界]エジプトでピラミッド建設の石工たちがストライキを行う。
- [世界]機械工業の発展によって、工場で多くの賃金労働者が働くようになる。この頃、労働組合の原型がつくられる。
- [世界]5月1日、アメリカで労働者が8時間労働制を求めてストライキを行う(メーデーの起源)
- [日本]労働組合の結成を推進する団体「労働組合期成会」が発足。
- [日本]「期成会」解散後、労働者団体「友愛会」が結成される。
- [世界]ILO(国際労働機関)が設立される。
- [日本]第1回メーデーが東京・上野で開催される。
- [日本]「労働組合法」が制定される。
- [日本]「日本国憲法」が制定される。
- [日本]多くの労働組合が賃金引き上げの要求、ストライキの時期などを春に集中させた(「春闘」のはじまり)。
- [日本]「連合(日本労働組合総連合会)」が結成される。
- [世界]労働組合の国際組織「国際労働組合総連合(ITUC)」が結成される。
メーデーとは、労働者が団結し、労働に関する権利を要求する日のこと。
「労働者の祭典」ともいわれています。
1886年5月1日、アメリカの労働者が「8時間労働」を求めて行ったストライキが起源であり、以来、世界的に5月1日がメーデー(May Day)とされ、多くの国では祝日になっています。
日本では、1920年5月2日に第1回メーデーが東京・上野公園で開かれました。